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桐谷さんって何者?
桐谷広人さん(通称:桐谷さん)といえば
関ジャニ∞村上信五さんとマツコ・デラックスさんがMCの
人気TV番組「月曜から夜ふかし」でおなじみ。
株主優待をフル活用するために自転車で街を駆け回る様子は
真似できないほどパワフルでエネルギッシュですよね。
その桐谷さんが、令和4年7月19日(火)
和歌山城ホール 大ホールで
和歌山青年会議所主催の講演会に講師として登壇されました。
「Challenge~明るい未来に踏み出そう~」と題された講演会は
コロナ禍で冷え込んだ和歌山の経済を盛り上げるため
また、和歌山青年会議所メンバーや市民に学びの場を提供し
明るく豊かな和歌山市を実現するという目的で開催されました。
会場を見渡すと、学生から年配の方まで、参加者は幅広い年齢層でした。
桐谷さんの株主優待の話を聞こうと、多くの方が事前に申し込み
締め切り日を待たずに、定員に達したそうです。
桐谷さん登場~!
司会者が一通り桐谷さんの経歴を紹介し、いよいよ講師の登場です。
上手からリュックを背負った桐谷さんが自転車で登場すると
それまで静まり返っていた会場から、ドッと笑い声と拍手が起き
一気に和やかなムードに包まれました。
実はこの講演会の前日に、桐谷さんがブレイクするきっかけとなった
「月曜から夜ふかし2時間スペシャル」が放送され
番組では、約半年ぶりに桐谷さんに密着した様子が流れていたのです。
昨日、TVの中にいた人が、トレードマークとも言える
‟リュック” に ‟自転車” で現れたのですから、会場の熱気も納得です。
株主優待券には期限があり、いつもリュックに入れて持ち歩いているという桐谷さん。
桐谷さん:ちょっと重いので降ろしますね
TVで見るのと同じ、憎めない独特なキャラクターです。
淡々と早口で話すけれど、ストレートな言葉選びがユーモアを感じる
聞く人を決して退屈させない魅力がありました。
桐谷さんの幼少期
会場のモニターに桐谷さんへの質問が映し出され
桐谷さんは少し時間を気にしながら淡々と答えていきます。
「幼少期はどんな子供だったか」
桐谷さん:藤井聡太五冠や羽生さんのような、凄い人に聞くなら分かりますけど、自分は普通の子供でしたよ
「株主優待の人」というイメージが強い桐谷さんですが
実は若くからプロ棋士としてご活躍されています。
講演会の中では生い立ちから棋士になるまでをお話されました。
桐谷さん:僕も妹も親に勉強しろと言われたことは1度もないです。子どもは自由にさせた方がいいと思いますね。
桐谷さんは高校の時、骨折したクラスメートに付き添って行った接骨院で将棋に出会います。
友達が施術を受けている間に大人と将棋を指し、将棋の世界に興味を持って
高校卒業と同時に、プロ棋士になる修行を始めました。
桐谷さん:アルバイトをしながら修行を続け、25歳でようやくプロになることができました。
自由にやりたいことに挑戦できる家庭の中で育ったから
自分でプロ棋士になる道を選び、惜しみなく努力ができたということなんですね。
桐谷さんはプロになるまでの経緯を簡単に話されていましたが
7年以上修行を続けた芯の強さは、ご両親との信頼関係があったからこそなのでしょう。
桐谷さんが投資と出会ったきっかけ
「投資との出会い」
いよいよ株主投資の話に入るのですが
実はプロ棋士になったことと、切っても切れない話です。
桐谷さんは昭和の将棋界のスター棋士で、天才棋士と言われた
升田幸三さんの下で19歳の頃から修行を続けていました。
そのご縁で知人から紹介され、東京証券協和会という団体の
将棋部の師範を、29歳から20年以上務めたのです。
そうこうしている間に、生徒である証券会社の支店長さんに呼ばれて
事務所に出入りするようになりました。
桐谷さん:いつも若い女の子が、お茶とお菓子を出してくれて楽しく通っていました。
もらってばかりじゃ悪いな~と思って、何か買おうかと思ったら
証券会社なんで、売り物は株しかなかったんですね。
丁度、バブル期で株価はどんどん上がっていきました。
プロ棋士として稼いだ種銭を株につぎ込み、資産を増やしていったそうです。
桐谷さん:5年ほどで1億くらい稼いだんですが、バブルがはじけて8カ月で無くなりました。
株価が気になって本業の将棋に支障が出てしまったため
桐谷さんはしばらく株はやめることにしました。
桐谷さんがTVに出るようになったきっかけ
「TVに出るようになったきっかけ」
桐谷さんは、貧乏学生さんに食事をごちそうしていた時期があったそうです。
後にその方が立派になり、投資セミナーを開催すると知った桐谷さんは
連絡を取ることに成功。
セミナー後、居酒屋の株主優待を使って飲みに行くことになりました。
桐谷さん:その方はブログを書いてるんで、しばらくしてブログを見ると
トップページに大きく「桐谷さんすぐ連絡して!」って書いてあったんです。
そうして連絡した桐谷さんは、その方が大阪のTV番組に出演しお金の授業を
するというので一緒に出させてもらうことになりました。
桐谷さん:カンニング竹山さんに「こんなに面白い素人は見たことがない
スギちゃんの次にブレイクするのでは」と言ってもらった。
これをきっかけに、中居さんが司会の「うもれびと」や「笑っていいとも」に出演。
番組ディレクターの繋がりで「月曜から夜ふかし」に出演することになったそうです。
人気者になると困ったこともあるようでご本人の名前を騙るアカウントが多数存在します。
中でも「ご本人よりフォロワーが多い」と話題のアカウントがありますが
プロフィールに「名言bot」とあるように、自動的につぶやくように
プログラムされた「ロボット」ですので、いちいち相手にするのは
時間の無駄かもしれません。
このような「bot」について知りたい方はこちらの記事をチェック!
「なりすまし?偽物?名言botに罪はあるのか」←準備中m(__)m
桐谷さん大ショック
「投資をやめようと思ったことは?」
バブルが崩壊した時に、ショックでしばらく株はやめていたそうですが
その後もリーマンショックなど大損した時はやめたくなると話されていました。
桐谷さん:1日に2,000万円、3日連続で損することもありましたから
体調が悪くなり、死にそうになりましたけど
優待を楽しむ投資に切り替えて良かったです。
一言で株式投資と言っても、信用取引等、リスクが大きな手法や
桐谷さんが現在、なさっている株主優待を楽しむ手法などいろいろあるのですね。
桐谷さんを救った格言
「問題に直面した時の対処法」
大人になってからも、ご両親との繋がりは強く
将棋という厳しい勝負の世界で戦う桐谷さんに
お父様は毎日はがきを送ってくれたそうです。
負けが続いていた時、お父様からある本を買うように勧められました。
「サイコ・サイバネティクス~幸福への挑戦~」というその本は
アメリカの整形外科医、マクスウェル・マルツが書いた自己啓発本です。
桐谷さん:その本の中で「心に思ったことが実現する」と書いてありました。
同じ状況でも、心の持ちよう次第で人生は全く違うものになる
どんな時も積極的な方に、前向きな方に考えるようにしています。
リーマンショックの時に体調を崩して心身共に疲弊していた桐谷さんは
サイコ・サイバネティクスの中の言葉で随分救われたと語りました。
その格言は、棋士を引退した後の投資との向き合い方でも活かされているようです。
桐谷さんと株主優待投資
「株主優待投資とは」
桐谷さん:日本人は欧米人と比べて積極的に投資をしない、農業的な民族です。
桐谷さん自身も、東京証券協和会の将棋部の師範になった時
始めは、ギャンブラーの集まりのヤバい所に来てしまったと思ったそうです。
いよいよ投資の話が聞けると、目の色が変わる会場の参加者に
自分が持っている株を担保に株を買う、信用取引や
値上がりを狙うような投資の危険性についてお話されました。
桐谷さん:信用取引は猛獣狩りみたいなもんで、成功すると肉も皮も売れて
儲かるかもしれないが、失敗したら大けがどころか命取りになるかもしれないですよ。
そう、注意を促したところで、株主優待の成り立ちや
日々の生活で役立つ優待について、具体的な銘柄や金額等も交えながら
丁寧に教えていただきました。
株主優待券は「優待財布」に入れ、使用期限が近いものが
手前になるように整理しているそうです。
(いつの間にか期限切れになるクーポン券にも応用できそうですね)
講演会の時、桐谷さんが身に着けていたものは携帯電話以外は
すべて株主優待で得たと話されていました。
一番使い勝手が良く、嬉しい優待はQUOカードやギフト券だと
語る一方で、優待券に期限があることはマイナスではないとも
おっしゃられていました。
そこには、なるべく期限内に使おうと努力することを楽しむ
桐谷さんの前向きさがみられました。
桐谷さん:期限が無くて、30年眠っている優待があるんですよ。
たしかに、いつでも使えるからと使わないと意味がなくなります。
桐谷さんの株主優待生活(まとめ)
1時間半の講演会の中で、筆者が学んだことをまとめます。
まず大切なことは投資には必ずリスクがあり
投資初心者はリスクが高い投資手法には手を出さないようにすること。
ここでいうリスクが高い投資手法とは、株価が予想に反し短期間で大きな損失を出したり、株が無価値になる可能性がある。信用取引、値上がり益を狙う投資法、仮想通貨など。
配当金を目当てに株式投資をする「高配当株投資」について桐谷さんのお考えは?
高配当投資には減配(配当金が減ること)や無配(配当金が無くなること)の
リスクがあり、配当金には約20%の税金がかかるので優待に比べて
お得感や喜びが少ない。
株主優待投資の最大の魅力は、株主優待が届くことで実感を得られること。
画面の中の数字が増えるだけではなく、モノで届くことの喜びは大きい。
桐谷さんは、配当金+優待で利回り4%以上の企業に分散投資を
しておられます。
元々は生活を維持するために株主優待を利用されていましたが
現在は、株主優待を有効活用するために自転車で街を駆け巡り
健康(運動)と優待を使う楽しみ(趣味)の両方を得て
元気いっぱいに優待生活を満喫しておられるようです。
講演会後の質疑応答で、「株に興味はあるけれど難しそうで
始め方が分からない」という方に
桐谷さん:やってみたらいいですよ。今は簡単に始められるので
少額で何か買ってみればいい。
とアドバイスされていました。
何事も積極的な方に心を動かし、行動して前に進む
幸福への挑戦は、まずは行動!そして心の持ちようってことですね。
投資は自己責任ですので、何をやっているか理解して取り組むことが大事です。
昔に比べると「株」を始めやすくなっていますが
間違った情報に振り回されないようにしてください。
株式投資の世界をもう少し詳しく知りたい方は
コチラの記事もおススメ⇒ あなたが知らない株式投資の世界
一般社団法人和歌山青年会議所とは
今回の講演会が「和歌山青年会議所7月度公開例会」と
しっかり理解して申し込んだ参加者は何割くらいいたのでしょうか。
講演会を知ったきっかけは人それぞれですが、私の場合はSNSで知りました。
ですので、理事長の挨拶から始まり、堅苦しいような独特な雰囲気の中
「カーン」という鐘の音で開会宣言されたことに驚きました。
桐谷さんを一目見たい、桐谷さんの株主優待の話を聞きたいと
桐谷さん目当てではありましたが、和歌山の未来を担う若者たちが
様々な活動を通じて和歌山を元気にしようとしていることが感じられ
とても有意義な時間を過ごすことができました。
和歌山青年会議所は、和歌山城でのイベントをはじめ
わんぱく相撲大会やピアノコンクールなど様々なイベントを主催し
知らず知らずのうちに、私たちの生活に密接に関わり
和歌山の地域経済を支えるため、汗を流してくれている。
今後の活動に注目していきたいと思います。
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