わかやま宝人~たからびと~
第1回目のゲストは和歌山市出身、サックス奏者のNazukiさん
「わかやま宝人~たからびと~」は、和歌山で輝くアーティストやインフルエンサーに焦点を当てたインタビューシリーズです。
ゲストの活動や和歌山への熱い思いを通じて、地域の魅力を発見し、共有することを目的としています。
*記事内にはアーティストや和歌山の経営者を応援するためのプロモーションが含まれています。
Nazuki(岡なづき)さんプロフィール
和歌山市出身。関西外国語大学短期大学部英米語学科卒業。
21歳で音楽事務所「OFFICE TONE」に所属し、プロのサックス奏者として活動を開始。
その後イベント、ブライダル、パーティなどでの演奏を中心に幅広く活動。
2019年には和歌山市内に自身の音楽事務所「N-Music Office」を立ち上げる。
2020年にインドのアーティストMantuとAseemaPandaとした動画はYoutubeで1189万回再生されている。(2023年10月現在)
2022年4月よりロサンゼルスのラジオ番組「Nazuki‘s Music Time」でメインパーソナリティを務めている。
地元和歌山市の観光発信人、和歌山県すさみ町の観光大使も務めており、和歌山を盛り上げるインフルエンサーとしても注目を浴びている。
世界遺産高野山での奉納演奏について
Nazukiさんといえば、先日10月7日に高野山で奉納演奏コンサートを終えられたばかりです。Nazukiさんが壇上伽藍の前で演奏している様子は、非常に華やかで迫力にあふれ、本当に素晴らしかったです。その場にいた方々も、足を止めて聞き入っておられました。
―――Nazukiさんにとってはどのようなコンサートでしたか?
Nazuki:高野山でライブをするのが夢でした。高野山は空気感が他の会場とは全然違って張り詰めた空気なので、そこが普通のステージに立つのとは違いました。
―――壇上伽藍をバックにサックスを演奏されるお姿、めっちゃ映えてましたよ
Nazuki:特に3部は、演奏を鑑賞された方々から「張り詰めた空気の中で音楽が奏でられ、幻想的だった」という感想をいただき、私もその神聖な雰囲気を感じ、凛とした緊張感の中で演奏させていただきました。もうすぐ動画がアップされるので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
―――コンサートの数日前には高野山に入られていたんですか?
Nazuki:演奏させていただく場所の雰囲気を知りたかったので下見には行きました。
コンサート当日も日帰りだったんですけど、また来年とかあれば宿坊体験とかしたいです。
Nazukiさんが幼少期~サックス奏者になるまでの歩み
―――ウィキペディアに「小学校5年生で金管バンドに所属」って書いてあるんですが、どのような経緯で金管バンドに入ったんですか?
Nazuki:小さい頃からずっと音楽が好きだったんです。当時は「女の子=ピアノを習わせる」みたいな風潮があったんですけれど、母親が逆に習わせないでおこうって思ったみたいで、習ってなかったんです。でも音楽が好きだったので、ピアノを習っている友達に学校のオルガンで教えてもらって魔女の宅急便の曲を両手で弾いて遊んでたんですよ。
家に小さなキーボードがあって、そのキーボードを毎日弾いて遊んでたら母に「そんなに好きなん?」って聞かれて「うん、ピアノ弾くの楽しい」って言いました。
そしたら小学校3年生の時にやっとピアノを習いに行くことができて、毎日、「うるさい」って言われるくらいピアノ弾いてましたね(笑)
小学校に5年生から入ることができる金管バンドがあって、音楽が好きなので自然と入りました。
―――サックスはいつからやられてたんですか?
Nazuki:金管バンドではユーフォニウムをやっていたんですけれど、中1から吹奏楽でサックスをやって、そこからずっと続けています。
続けていたらいつのまにかギャランティをいただけるようになってきてコロナ禍にイケハラと出会いまして、曲を作ってくださることになりCDデビューしました。
―――継続することが1番大事ですね
Nazuki:「途中でやめず、何か1つを継続する力をつけなさい」「勉強じゃなくてもいい、好きなことを続けることが大切」と親から教えられていました。
実は大学を卒業した時に音楽から離れてしまいそうなタイミングがあったんですが、母親から「どんな形でもいいからやめずに続けた方がいい」と言われて楽団に入って続けたことが今に繋がっています。
あの時、普通に就職していたら、きっと休みの日はだらけてしまって今の私はないので感謝していますね。
ターニングポイント
―――インドのアーティストとコラボされていて、Youtubeで1189万回再生されていますね
Nazuki:何か見たらしくてオファーが来たんです。日本人を起用したいという向こうのプロデューサーの意向で、たぶんですけど、私がロングでストレートの黒髪なので日本人らしさがあると目に留まったんじゃないでしょうか。
―――動画を見て、楽しくてカッコいい曲だな~って思ったんですけど、どんなストーリーの曲なんですか?
Nazuki:求婚の曲ですね~「ダクダク」が「ドキドキ」って意味なんですよ。ドキドキしながら求婚するみたいな曲ですね。
―――収録は大変でしたか?
Nazuki:日本だったら楽譜を丸々一曲いただいて、全部聞いてこういう曲なんだーってわかって演奏するんですけど、インドの曲は楽譜の4小節づつ送られてくるんです。曲も聞かせてもらえなくて「これだけ吹いて送ってくれたらいいから~」って言われて、Youtubeで動画が公開されるまで、どんな曲か知らなかったです(笑)
撮影も、「こんな風に撮ってほしい」って指示があって、本当にこれでいいんだろうかって思いながら作ってました。
―――撮影は日本でされたんですか?
日本ですよ!和歌山市です。よく見たら後ろに見慣れた建物が映っていますよ(笑)
Dining&Music Bar concerto
―――今回、対談させていただいている場所はconcerto(コンチェルト)という和歌山市毛見に先月オープンしたばかりのイタリアンダイニングなんですけれど、ご来店の感想をお聞かせください
Nazuki:入口から、外から見た感じもオシャレな雰囲気がすごく目につきました。夜だから余計にライトアップされていてキレイだったので惹かれるものがありましたし、中に入ると階段の絵画やドライフラワーとかもオシャレですね。
わたし自身はお酒を飲まないのですが、バーカウンターにお酒がズラーっと並んでいる雰囲気にデザイン性を感じました。
あと、音楽に特化しているお店だってお聞きしたので、楽器がディスプレイされていたりスタインウェイのピアノが置かれているところであったり、素敵だなーって。この雰囲気だけでも満足しております。
―――お酒は全く飲まないんですか?
Nazuki:今は全く飲まないですね~。
チーズが大好きなのでホームページにチーズ盛り合わせって書いてあって気になってました。
concertoでは「ベーコンときのこのチーズリゾット」「赤ワインで煮込んだボロネーゼ」「魚介の贅沢ペスカトーレ」の中からPrimo piattoをお選びいただきます。チーズ好きのNazukiさんは迷わず「ベーコンときのこのチーズリゾット」をチョイス。お酒は召し上がらないとのことで、アランミリアのぶどうジュースをご堪能されました。
Dining&Music Bar concerto ホームページはこちら
ホームページ制作のことならわかやま宝地図へ、お気軽にお問い合わせください。
―――今日はディナーなので外の景色は見えないのですが、お昼だと海が見えますよ
Natuki:ランチもありましたもんね、ホームページ見てましたよ。ランチタイムとディナータイム、そしてバータイムがあるんですよね。
―――金曜日の夜10時からはピアノとヴァイオリンの生演奏もやってますよ。完全予約制で大人のゆっくりとした時間を楽しんでいただける場所になっています。
イケハラP:今度使わせてもらおうかな。
Nazuki:ホームページに載ってるお店の写真を見てテンション上がりましたよ。
―――1階は気軽にご利用いただけるカフェになっていて、そちらもイイ感じですよ。
―――Nazukiさんのホームページもとっても素敵ですが、お衣装や写真に何かこだわりはありますか?
Nazuki:ホームページを今年、リニューアルして、写真も今年変えたんですよ。
今年のコンセプトが「和」で着物とサックスという「和」と「洋」のコラボレーションにしたいなと思っていまして
和柄を取り入れています。chizu nakajimaさんという着物リメイクのデザイナーさんが衣装を提供してくださっています。
―――Nazukiさんはアーティストを派遣する事務所「Saxophonist Nazuki」を運営されています。
N-Music Office公式ホームページ「Saxophonist Nazuki」はこちら
現在の活動について
―――今はどんな活動をされていますか?
Nazuki:コロナ禍だったので日本にいながら、オンラインで海外のお仕事もさせてもらっていて、今はロサンゼルスのラジオのDJを二人ともやっています。オンラインで仕事できる環境が進化してきましたので、イケハラのスタジオで収録したものを発信しています。
生演奏は最近やっと増えてきた感じですね。
―――「Nazuki’s Music Time Los Angeles」について
Nazuki:ラジオにはゲストで有名なミュージシャンが出てくださっているので、取材させていただくとすごく勉強になります。マネージャーさんとお話しする時間もとても心地よい時間を過ごさせてもらっています。
―――いろんなSNSで発信されていますよね?何か使い分けていらっしゃるんですか?
Nazuki:使い分けしてますよ。Instagramはインド人のフォロワーさんが多くて、インフルエンサーとしての発信もInstagramでしています。
X(旧ツイッター)は私の事を知ってもらうきっかけになればとやってます。芸能関係、音楽関係の方と繋がりやすいのもXですね。
TikTokは遊びで演奏しているものを投稿していて、面白いな聞きたいなと思ってもらえる方が増えたらいいって感じですね。1発撮りで演奏して間違えたりもありますけどね(笑)
―――TikTokでは本当にいろんな曲をサックスで演奏されていて、フォロワーさんも多いですよね
Nazuki:TikTokでは昔の歌謡曲とかも演奏するんですけど、年配の方もたくさん見に来てくれるんです。
―――インフルエンサーとしても和歌山のことを発信されていますが
Nazuki:そうですね、和歌山市の観光発信人は市長から委嘱されてやらせていただいてます。
すさみ町観光大使も町長から任命されてまして、和歌山の素敵な所をたくさん周りの方や役所の方に話を聞かせていただいたり
もちろん現地に行って感じた魅力を発信していきたいと思っています。
―――今後のお仕事のご予定は?
Nazuki:白浜空港でのライブ、エピカリスでのディナーショー、すさみ町のカンファレンスでの演奏、和歌山城でのファッションショー、西庄のハーブ園、アドベンチャーワールドなど
いろいろとさせていただける幸せをかみしめながら楽しくお仕事させていただいてます。
最後に
―――Nazukiさんの今後の目標を教えてください
Nazuki:まずは皆さんに私のことを知ってもらうこと。認知してもらうことが目標であり、ずっと課題ですね~。
それから和歌山って音楽シーンが少ないので、和歌山の音楽シーンがもっと盛り上がってくれたらいいな~って思いますね。
海外でもお仕事させてもらっているのが強みかなって思ってます。
SNSでNazukiさんを知ってかっこいいな~と憧れの存在だったのですが、実際にお会いしたらとってもチャーミングで気さくな方でした。お仕事の話になるとキリっとしたお顔に戻られ、ストイックに音楽と向き合ってきた経緯や継続する大切さ、プロとしての心構えをお話しくださいました。
Nazukiさんは白浜アドベンチャーワールドのオリジナルソングアーティストとして「Smily Kiss」やウエディング曲などを制作・演奏されています。音楽家としてだけでなく、地元和歌山の観光大使としても幅広く活動し、そのキャリアは着実に拡大しています。
今後の活動にも期待が寄せられる「わかやま宝人~たからびと~」でした。これからも応援しています!
コメント